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『さいはてのペルシュ』アフタートークレポート

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『さいはてのペルシュ』アフタートークレポート

fragment edgeによる舞台公演『さいはてのペルシュ』の公演2日目となる2025年6月14日、終演後のアフタートークイベントが開催された。

本作は、終末を迎えた地球で、人工シェルターの外にひっそりと佇むカフェ・ペルシュを舞台に、5人の女性たちの日常と感情の揺らぎを描いた物語。音と言葉が繊細に紡がれる演出と、観客も“星”として物語に参加する構成が印象的だった。

アフタートークには、本作の企画・脚本・演出を手がけた淡乃晶氏に加え、百合漫画編集・プロデューサーのあきば氏(TRICK ROOM)、百合ゲーム、百合音声作品のプロデューサーである古賀秀一氏(SukeraSparo/SukeraSomero/SukeraSono)の3名が登場。異なるメディアで百合作品に関わる3人ならではの視点から、作品に対する感想や百合の現在地について語り合った。

本記事はfragment edgeの協力で作成しています。

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取材・執筆

えむ

ギャルとホラーを愛する百合ライター。あまーい作品も好きだけど、シリアスで苦味のある作品はもっと好き。百合ゲーム専門メディア「ゆりりかる」、百合漫画ガイド「ゆりりかる漫画部」も運営中。

X (旧Twitter) 詳しいプロフィール

取材・執筆者

えむ

ギャルとホラーを愛する百合ライター。あまーい作品も好きだけど、シリアスで苦味のある作品はもっと好き。百合ゲーム専門メディア「ゆりりかる」、百合漫画ガイド「ゆりりかる漫画部」も運営中。

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舞台で描かれる百合の形

冒頭、観劇直後の感想を求められたあきば氏は、「百合を真っ正面から描いているという印象を受けた」と率直な感想を口にする。女性同士の感情を恋愛だけに絞らず、登場人物の心の動きとして丁寧に描いていた点に触れ、「漫画ではできない演出を舞台で表現していた」と、メディアの違いによるアプローチの広がりを語った。

一方、古賀氏は「かわいいを言い合う」場面に言及し、音声作品のシナリオを執筆してきた淡乃氏だからこそ生まれた、耳に残る言葉のリズムと響きに注目。一緒に作品を手がけてきた立場から、淡乃氏の表現の幅の広がりにも触れた。

時代を超える文化と百合の原点へのリスペクト

続いて、あきば氏からの逆質問が飛ぶ。衣装に採用されたクラシカルなメイド服について、リボンの結び方がそれぞれ異なっていたことに気づいたという。これに対し淡乃氏は「キャストの自主性に任せている」と答え、「役ではなく、キャスト本人の要素がにじむ余白を残したい」と、舞台ならではの生へのこだわりを明かした。

さらに、未来を舞台にした世界でなぜクラシカルなメイド服なのかという問いに対しては、「もともとは使用人の制服だったものが、メイドカフェなどを経て、おしゃれ着として広まっているかもしれない――そんな未来があってもいいと思った」と語る。そこには、ささやかな希望と時代を越えて変化していく文化へのまなざしがあった。

また、淡乃氏が作品の背景や百合の文脈にこだわる理由として、「このカルチャーが好きで、たまたま自分にできることが舞台だった。だからこそ、原点となるものは大切にしたい」と語り、過去の百合作品へのリスペクトを見せた。

トーク終盤では、3人が新たな百合の企画に取り組んでいることも明かされた。「作品数は増えているけれど、その分、熱が分散してしまっている気もする」(あきば氏)、「百合を好きな人たちが集まれる場所をつくりたい」(淡乃氏)――そんな言葉のひとつひとつに、百合の未来を豊かなものにしたいという想いがつまっていた。

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